舵を切れ

ブッシュ共和党が大敗したそうだ。

イラク戦争に嫌気のさした米国民の判断だった。

 

「民主党支持」ではなく、

「共和党不支持」の結果だと新聞は論評していた。

 

アメリカには軌道を修正する力がある。

だから僕は今もアメリカが好きだ。

 

政治のシステムか、単純に国民性の問題か、

いずれにせよ「イラク戦争は間違っていた」という考え方は

間違ってはいない、と個人的には思う。

ただ、同時にもう一つ、思う。

間違っていない戦争とは何だ。

そんな戦争が果たしてあったのか。

 

アメリカで問題になっているのは、

米兵の犠牲、そして撤兵の問題だ。

戦争は国内問題として処理され、

その議論は今後加速するだろう。

でも、星条旗の降ろされたイラクの街は平和なんだろうか。

 

そして、

無実の人々が倒れ続けるイラクを、

大きくうねるアメリカの政情を、

他人事のように感じる僕たちはどうなんだろうか。

加担していたはずではなかったか。

 

問題を解決する方策も、国家をリードする力も、

あいにく僕は持ち合わせていない。

何をどうすればいいのか、

僕にはさっぱりわからない。

 

ただ一つ、はっきり思うこと。

人を殺しちゃダメだろう。

それは絶対にダメだろう。

 

世界中の人がそう思ってるハズなのに。

それでも殺しは続くんだよね。。。