ミニマムな戦闘力1〜名刺入れ〜

小物には拘りたい性格。

あっても無くても困らない趣味やコレクションの類いは整理縮小していくつもりだが、

仕事で使うアイテムには拘っていきたいな、と思う今日この頃。



そのアイテムの普遍的な価値がどうかということはあまり問題ではなくて、

自分がそれを好ましく思うかどうか。


野球選手がバットの太さにやたらと拘ったり、

F1ドライバーがほんの些細なセッティングに対して執拗な修正を求めたり、

それが現実にどのくらいの差となって現れるかということより、

そこに気持ちが引っかかる事が許せないのだ、と僕は思っている。








取り出す度にストレスを感じていたのは名刺入れ。

ハーレー・ダビッドソンで働いていたときから使っていた、

Harley-Davidson オフィシャル・ライセンスの名刺入れは金属製。

決して安くはない買い物だった気がするが、あまりにも陳腐な造りはがっかりの一言。

サイズが名刺よりほんの少し大きいだけなので、

入れる名刺の枚数によっては名刺の角が潰れてしまう。

角の潰れた名刺を初対面の人に渡すなんて、錆び付いた刀で戦うようなものだ。

おまけに閉まり具合も非常にルーズで、

鞄の中で蛤のようにパックリ開いてしまう事も良くあった。







あぁもう我慢ならん、ということで今年から使用しているのは、

「Chrome Hearts / クロムハーツ」のカードケース。

仕事が仕事なので、クロムハーツはどうかと思ったのだが、

あんまりビジネスブランドに身を包むのもそれはそれでつまらない。




自分を気に入る人と気に入らない人がいるのは避けようのない事実で、

だったら自分らしく好きなものを身につけよう。

そんなこんなで購入に至った。











Chrome Hearts / 3 Pocket Card Case / ¥40,950











































値段は全然安くありません。

というか理解できないくらいの価格です。

ブランド品なんてそんなものだとは思うが・・・






クロムハーツと言えばシルバーばかりが注目されるが、

元々バイカーブランドだった(らしい)だけあって、レザーは非常に厚い。

他にも様々な名刺入れを見て回ったが、

クロムハーツのレザーと比べると他のレザーはビニールのように薄っぺらく感じてしまう。

もちろん分厚いだけでなくて品質も非常にいい。






ミニマムな戦闘力。

仕事の中の、ほんの一時の話ではあるが、

名刺入れを換えてから、その一時が気持ちよい。




30年くらい使えるかな？

使えたとすれば、これは非常に格安のアイテムということになる。


と、言い聞かせている。