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逃げども逃げども体にまとわりつく、
生ぬるい湿気。
これだから、いつになっても梅雨は好きになれない。
最近よく当たる天気予報の通りに明るくなった空、
カバーの中で蔓延る湿気を吹き飛ばすべく、
ビューエルを30kmほど走らせた。

18世紀を代表する江戸の大家・円山応挙。
個人的に、
彼の作品に葛飾北斎ほどの先進性や奇抜さを感じることは無いが、
圧倒的な描写力とその空気は、
逆に言えば北斎以前の最高峰とも言えるのかも知れない。

応挙の作品は写実的であるが、
その作品は「実」、「気」、「虚」に分けられる、らしい。
「実」を写生すること、
つまりは世にあるものそのままを描くこと。
写生とは「描く」と「見る」が同時に行われる作画行為であり、
それはいわゆる「生き写し」である。
また技術的に高度なものを「真写」とも呼んだ。
それに加えて、
動勢、感情、気品、気配、
そういった目に見えぬものすら描き出したのが「気」の写生だ。
現実にあり得ないものすら描き出す「虚」の写生と併せて、
現代において写実が意味を成すのは「気」や「虚」を伴った時だろう。

先人達は、
現実の被写体を追い求めた先に何を見たのか。
高度な写真技術があり、
それすらアートとしての地位を確立する現代。
世の中のこと、
何でもかんでもアートだと声高に叫ぶ社会。
アートとは、
絵画とは、
そんなにも生易しいものだったか?
鼻歌交じりに油性ペンで書いたキャラクターが
現代美術にかけがえの無い存在であるのなら、
僕は逆らって古来の絵を学び続けたい。
画家が絵師と呼ばれ、
職人気質の技術屋であったあの時代の方が
絵が純粋であったような気がするのは、
今の僕らが恵まれすぎているからだろうか。
絵には強烈なパワーが必要だ。
人を惹きつけ、人にメッセージを受け取らせるのならば、
柔や剛に関わらず何かしらの力を持っていなければなるまい。
どこまで描いても「我」。
今の僕の絵は、
ちいさな自分を懸命に主張しているような、
なんだか情けないものに見える。
迷い、気負い、その奥の自信、何もかもが絵に表れて、
結果としてそこにあるのは、
気の行き届かぬ小さな絵。
もっと向き合いたい。
もっと見つめなおしたい。
その先を見たい。
それには物理的に時間が必要で、
それを確保することが容易ではなくて、
気持ちが落ち着かない。
生ぬるい湿気。
これだから、いつになっても梅雨は好きになれない。
最近よく当たる天気予報の通りに明るくなった空、
カバーの中で蔓延る湿気を吹き飛ばすべく、
ビューエルを30kmほど走らせた。
18世紀を代表する江戸の大家・円山応挙。
個人的に、
彼の作品に葛飾北斎ほどの先進性や奇抜さを感じることは無いが、
圧倒的な描写力とその空気は、
逆に言えば北斎以前の最高峰とも言えるのかも知れない。
応挙の作品は写実的であるが、
その作品は「実」、「気」、「虚」に分けられる、らしい。
「実」を写生すること、
つまりは世にあるものそのままを描くこと。
写生とは「描く」と「見る」が同時に行われる作画行為であり、
それはいわゆる「生き写し」である。
また技術的に高度なものを「真写」とも呼んだ。
それに加えて、
動勢、感情、気品、気配、
そういった目に見えぬものすら描き出したのが「気」の写生だ。
現実にあり得ないものすら描き出す「虚」の写生と併せて、
現代において写実が意味を成すのは「気」や「虚」を伴った時だろう。
先人達は、
現実の被写体を追い求めた先に何を見たのか。
高度な写真技術があり、
それすらアートとしての地位を確立する現代。
世の中のこと、
何でもかんでもアートだと声高に叫ぶ社会。
アートとは、
絵画とは、
そんなにも生易しいものだったか?
鼻歌交じりに油性ペンで書いたキャラクターが
現代美術にかけがえの無い存在であるのなら、
僕は逆らって古来の絵を学び続けたい。
画家が絵師と呼ばれ、
職人気質の技術屋であったあの時代の方が
絵が純粋であったような気がするのは、
今の僕らが恵まれすぎているからだろうか。
絵には強烈なパワーが必要だ。
人を惹きつけ、人にメッセージを受け取らせるのならば、
柔や剛に関わらず何かしらの力を持っていなければなるまい。
どこまで描いても「我」。
今の僕の絵は、
ちいさな自分を懸命に主張しているような、
なんだか情けないものに見える。
迷い、気負い、その奥の自信、何もかもが絵に表れて、
結果としてそこにあるのは、
気の行き届かぬ小さな絵。
もっと向き合いたい。
もっと見つめなおしたい。
その先を見たい。
それには物理的に時間が必要で、
それを確保することが容易ではなくて、
気持ちが落ち着かない。
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無題
そういう時もあるよ。
なかなか為になる話だね。
いまは小さい魚だけど、いつか天まで舞い上がるよ。
信じる道をゆけばね。
ただ、その為には偏見や差別とか、くだらねえもんが付いて回るから、めんどくせえよ。
なかなか為になる話だね。
いまは小さい魚だけど、いつか天まで舞い上がるよ。
信じる道をゆけばね。
ただ、その為には偏見や差別とか、くだらねえもんが付いて回るから、めんどくせえよ。
無題
私も自分がどうでもいい存在に思えるとき死にたくなります。とくにこんな季節は思うようにことが進まない、進まないと気持ちが落ちるの繰り返し。。。なんか暗い。。(笑)飲んで食べて大騒ぎするしかない!!がんばるのはその後で★
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HN:
americoma
性別:
男性
自己紹介:
人 魂 で
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
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