ピ ア ス

左上のカレンダーを見て頂きたい。

土曜、もしくは日曜から

立て続けにブログを更新するも、

週半ばから全く更新されない。


何故って？

飲みに誘われてしまうから、笑。








初めてピアスを開けたのは、

僕の記憶が正しければ高校1年の夏だったと思う。

そういうのは自由な校風だった。


人間を見た目で判断してはいけないが、

こと男性に限って言えば、

ピアスをしているだけでどちらかと言えば「悪い奴」に見えるし、

少なくとも好青年はピアスをしていない気がする。

それは、別にピアスが悪の象徴という訳では勿論無いが。




僕にとってピアスは「ROCK」だった。

やりすぎると「PUNK」になる。

だからそのギリギリのところで、

最大限に「ROCK」でありたいと思っていた。




ピアスを付けたからといって「ROCK」が手に入る訳ではない。

音感が冴える訳でもなければ、

喧嘩が強くなるというコトもなく、

耳が膿むことはあっても、

ベースが上手くなったりはしない。


でもそこに銀色が輝いているだけで、

それはなんとなく「ワル」でいられそうで、

たったそれだけでも

当時の僕には大切なアイデンティティだったに違いない。







浪人時代、

ストレスなのか、単に暇だったのか、笑、

立て続けにピアスを開けた。

左に5個、右に3個。

しかも太いヤツだ。






























本来は14ゲージ、12ゲージ、10ゲージ、と、

少しずつ太くしていくのが当然のステップだが、

そんなステップ飛び越えるのが「ROCK」だと思った僕は、

ジャック・ダニエルを一気飲みして（←未成年）、

五寸釘のような極太ピアスをねじ込んだのだった。



当然血だらけだ。。。





耳の上、いわゆる軟骨を貫通させる「軟骨ピアス」は

最初の1週間が死ぬほど痛い。

いとも簡単に貫通するがじわじわと赤く腫れていき、

寝返りどころか、シャワーの水しぶきを受けることすらできない。

着替え中にTシャツを引っ掛けようものなら涙モノの悶絶だった。




ピアスをすることに、

ピアスをするような人間であることに、

馬鹿みたいに執着した。




ハーレー屋は接客業だったから、

仕事中は外し、家になるとつけて寝て、

また外して仕事へ。


それが面倒になって、

ある日ピアスをしなくなった。






半年前に転職した時、

久々に探ったピアスの穴は、4年以上の時を経ても穴のまま。

当時よりは細いピアスだがすんなり入ってしまった。


なんだか嬉しかった僕は、

今も左耳に普通より少し太いピアスをつけている。



それがどうした。

そんなものが何になる。

さすがに来年30歳になってしまう僕だ、

それが不良なんだとか、それが反抗の証だとか、

そんなことは考えていない。



でも何て言うかな、

当時そうやって、必死に何かに逆らおうとした僕が居て、

それは間違いだったとしても、

その間違いのお陰で今の僕が居る。


今の僕にとってピアスは、

その当時の僕の思い出と言うか、

プライドみたいなものだったのだ。






最近そのピアスを外すかどうか、

別に悩んじゃいないが、何となく考える時がある。

もうそろそろいいのかな、とか。。。










勇気を出して太いピアスを開けようとしている方、

ジャック・ダニエルを煽ってから開けるのは厳禁だ。

高いアルコールで血流が良くなり過ぎる、

出血しまくりだ、笑。