u n t i t l e d

こんなに気持ちいい天気になるのなら、

早起きして伊豆にでも行くんだった。

本日より6月。

梅雨入り前の、せめてもの慰めか。






世界中で問題になっているクラスター爆弾に、

一定の歯止めがかけられる兆しだ。

「オスロ・プロセス」。

一部の最新型爆弾を除いて、

ほぼ全面的にクラスター爆弾の使用を禁止する条約案が作り上げられた。


爆撃機から投下された親爆弾が、

空中で無数の子爆弾を撒き散らして投下されるクラスター爆弾。

その不発率は5％とも10％とも言われ、

不発弾で命を落としたり、重症を負ったりする市民が後を絶たない。


そんな兵器が存在して良い訳が無い。

軍事大国アメリカはそもそもこのプロセスに参加していないが、

今までのように安易に使用できなくなったことは喜ばしい限りだ。



兵器使用に関しての取り決めなど、

あたかも海の向こうの出来事のようであるが、

実は日本もこのクラスター爆弾を大量に所持しているし、

残念なことにプロセスの中で最後まで使用を主張し続けた国でもある。

この国はそういう国なのだ。









いよいよバラク・オバマに決まりそうだ、

アメリカ民主党指名候補者選。

見ているこちらがうんざりするほどの誹謗中傷の数々に、

民主党の可能性を疑う。

仮にもマケインが勝利するようなことがあれば、

劇的な政変は望めまい。





中国の四川大地震は悲惨だが、

ミャンマーのサイクロン被害はもっと酷い。

軍政ゆえ、被害の状況を僕らが知ることすらできないのだ。

溢れた川岸に、今も家畜に混じって人の死体が転がる。

救援物資は軍人が横取りし、それを市民に売りつけて小遣いを稼いでいる。

挙句の果てに避難民キャンプを片付け始めたそうだ。

この国はいつ変わるのだろうか。

この国の人は、いつ幸せになれるのだろうか。











こんなに気持ちいい天気になるのなら、

早起きして伊豆にでも行くんだった。

本日より6月。

梅雨入り前の、せめてもの慰めか。




朝を逃した本日の僕は、

昼過ぎから夕刻まで、ずっとテラスで絵を描いていた。



何故描くのか、どう描くのか。



それがわからないから、

ただただ描くのだ。