生粋アメリカーナ♪

転んでもタダでは起きぬ。

転倒して元通りに修理して、

それだけで20万も25万もかかるなら、

30万かけて前よりカッコよくしなきゃならない。


全うなハーレー乗りやビューエル乗りなら、

そう考えるのは至極当然のことだ。

だって、僕達全うじゃないから、笑。





修理に金がかかるのはわかっていたが、

垂涎のデッドストックが手に入るなら動かねばなるまい、

男として、「限定」や「デッドストック」というのは歩まねばならぬ道。


中古すら見かけないのに、

運よく新品で手に入れたPMホイール「シケイン」。

前後で8万円程度と言う、

なんだか不安になるような安価で手に入れて、

それに10万円かけてクロームメッキ処理を施した。


ホイールを手に入れたのが去年の暮れ。

難易度の高いアルミへのクロームメッキ処理に、

およそ3ヶ月を費やしていよいよ装着が完了した！































なんと美しい。

なんだか怪しい輝きに満ち満ちている。



バイクに乗らない方、

そして特に女性の皆様、

こうやってバイク男は無駄遣いするんですよ、笑。


そしてバイクに乗る皆様、

やっぱりアメリカンは光ってこそアメリカンですよね。

トースターにだってメッキをかけてしまう国だもの、

ホイールくらい輝いていて当然なのだ。





ほとんど加工無しで取り付けが完了したというPMホイールだが、

走っていると回転に合わせてキュッキュッと鳴いている。

しばらく走って様子を見て、

何か手を打つ必要が出てくるかもしれないな。


結果的に重量が微増したと思われるホイールのせいか、

低速で右左折していく時に思い切り切れ込んでいく気がする。

最近あまり乗ってなかったから下手になっただけかな、笑。












































構造的に、

なんだか不安にならざるを得ないこのホイール。

峠をかっ飛ばしている時にヒビでも入ったら死んでしまうのだろうか。


まぁ、いいか。



モノの信頼性なんて、最後は人間の主観によるものだし、

カッコいいという信頼性は抜群なわけだ。


ある日突然壊れてしまう可能性なんて、

考えればビューエルになんて乗れないし、

不具合や故障が度々起こるというのは

この時代のビューエルにとって自然なことで、

何も起こらないビューエルの方がよっぽど不安で信頼できない。




いつどこで大破しようが、

いつどこで立ち往生しようが、

それでこそビューエル。

いつまでも変わらず安定した人生より、

一瞬ギラリと輝いて散ってゆく、

そんなパンチの効いた人生の方が魅力的だ。






乗る人への優しさや心地良さを追求してデザインが犠牲になるのなら、

鋭く尖ったデザインを無理して乗りこなそう。

何となく、その方がROCKでしょ。




何かが不便であること、

何かに不満があること、

それはつまり、

他に魅力的な一面を備えているということでもある。



全部が80点のヤツより、

30点もあるけど130点も叩き出すようなヤツが面白いのだ。

で、

それがビューエルであり、

最もビューエルらしいのがS1なんだな。



生粋アメリカーナ。

ホイールカスタムの効果はやはり大きい。

このギラギラと輝くホイールを回して向かうのは、

伊豆か？

奥多摩か？

やっぱりタリーズか、笑？