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先月「オトナ買い」した本がある。


日本が誇る漫画の大家、

手塚治虫の代表作「火の鳥」だ。





色々な出版社から様々な形態で販売されているようだが、

僕が買ったのは角川文庫から発売されている文庫タイプ。



卑弥呼の時代から宇宙が舞台の近未来まで、

様々な短編によって構成される「火の鳥」。

思えば卑弥呼や大和朝廷の時代も、

もしかしたら過去ではなく未来なのかもしれない。

「火の鳥」を読んでいるとふとそう思う時がある。

似たような(実は子孫である)登場人物のせいもあるが、

人間の歴史など同じことの繰り返しだ。


アインシュタインは世界戦争について聞かれた時、

「第三次世界大戦については分からないが、

第四次世界大戦の時、人間は木の棒と石を持って戦うだろう」

と答えたそうだ。

あながち間違ってはいないのかもしれない。

話が飛躍するのでここでは割愛するが、

僕は個人的に「歴史は繰り返す」という考え方に賛成だ。



話を戻そう。

短編を連ねた「火の鳥」で一貫して描かれるのは、

「生きる」ということの重さと尊さ、そして「愛」である。


生きるって何だろう。

生きるって素晴らしい。

愛し、愛されるって何て美しいんだろう。


日頃忘れがちな当たり前の事実を、

ガツンとぶつけてくれること請け合いだ。


そしてそれは軽薄に終わらず、

読み終えた後も心に響いていることだろう。

強いメッセージのある、重みのある漫画は大好きだ。

「風の谷のナウシカ」の漫画版も非常にオススメだし、

白土三平の「カムイ伝」も集めたいと思っている。



実は「火の鳥」をしっかり読んだことが無かった。

いや、

無かったと言い切れないくらい、読んだかどうか、

記憶が定かではない。

彼の描く火の鳥の姿は知ってはいたが、

果たして読んだことがあったのかどうか。。。


いずれにしても20年以上読んでいなかった作品に触れた。

生き生きと描かれた優雅な火の鳥は、

今も決して色褪せることが無い。


話が無関係なようで関係しているから、

全編読破することを強くお薦めするが、

中でも「鳳凰編」は秀逸だ。

腕の無い2人の仏師を描いたこの作品に、

「火の鳥」のメッセージが集約されていると言ってもいいだろう。


僕のように読んだことのない人がいたら、

読んだことを思い出せない人がいたら、

この冬ぜひ読んでもらいたい。













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2000年前
アリストテレスが言ってた。恐竜は滅びたんじゃない。羽が生えてキャンディみたく飛んでった。
シェイクスピアが言ってた。
人間のドラマは2000年前に全て出尽くしている、と。
wild-yellow 2008/01/09(Wed)01:17:58 編集
無題
>愛し、愛されるって何て美しいんだろう。

↑おっ!言い切った!なんか、て、照れるな~w。
8つか 2008/01/09(Wed)09:06:04 編集
無題
小さいころテレビアニメでみた覚えがあり、火の鳥が綺麗で印象に残ってました。
自分的に『ブッタ』もおすすめです!
もう15回ぐらい、みちゃいました。

kunpu 2008/01/09(Wed)22:25:39 編集
無題
>wild-yellowさん
やっぱり繰り返してますよね。。。
シェイクスピアの言い方はカッコよいですね、笑。

>8つか
言い切ってしまった!
指摘されるとすごく恥ずかしいな、笑。

>kunpuさん
ブッダ!気になってます!
次回オトナ買い候補ですね、あの作品!!
americoma 2008/01/13(Sun)18:15:46 編集
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自分自身興味津々。


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崇拝しております。

休日は近所のタリーズで
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