土曜日の夜は

何でも聴きたい。

乱暴ではあるが、

もしも全ての人を

音楽が「必要な人」と「不要な人」に分けるとするならば、

僕は前者である。



今でも週に何回かはベースを手にとって弾くし、

iPodは何より重要な通勤アイテムだ。




アメリカン・ハードロックがど真ん中のストライクだが、

音楽は偏らずにあれこれ聴きたいもの。




しかし自分の好きなジャンルで無いと、

何を買っていいか分からなかったりもする訳で、

そんな時に心強いのは、

周りにいる他のジャンル愛好家だ。




僕の上司に当たる制作部の部長が、

数千枚のCDを持つという音楽好き。



今回借りたのは、

Bill EVANS のCD4枚。



1956年の「New Jazz Conceptions」、

1959年の「Portrait In Jazz」、

1961年の「Explorations」、

さらに同年の「Waltz for Debby」。



さすがに彼の曲を聴くのは初めてではないが、

こうしてじっくり聴いていると、

何とも落ち着いた気分になれる。

そしてJAZZを聴いて癒されている自分が、

少しオトナになったみたいでいい、笑。



Jazz愛好家の中でも、

「駄作が無い」と言われる楽曲クオリティの高さは、

そのジャンルに精通しているわけではない僕にも十分に伝わる。



昨今のJAZZ CDで気になるのは、

音のシャープネスだ。

音が鋭くクリアなのはいいが、

切れ味鋭いシンバルやピアノの高い音なんかは

BGMとして聴くにはイマイチだったりする、と思う。



そういった意味においても、

40年以上前に録音された楽曲というのは、

柔らかくて、温かくて、気持ちがいいのだ。






昼間はバイクで出かけたが、

さすがに日が陰ると寒い。

肌に突き刺さるような空気にさらされた今日は、

ゆっくりと風呂に入って、JAZZ を聴こう。




酒には強いが、

アルコールに依存するタイプではなく、

酒が無くても生きていける。




でも今夜は少しだけ、

お気に入りのジャック・ダニエルを飲んでしまおう。



土曜日の夜は、

ゆるゆると過ごしたいのだ。