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山を、あるいは野を歩いていて、

もしもそれは美しい花があったなら、

それは熊に襲われるよりも危険かもしれない。








熊に出会ったところで、

逃げるか戦うか、死んだフリでもするのか、

生死を彷徨うのは間違いないが、

しかし生死を彷徨うだけだ。




もしそれが美しい花だったら、

きっとそこから一歩も動けなくて、

まどろんでしまうことだろう。

肉体でなく、

精神に効いてくるからだ。







手足を奪われるより、

心を奪われることに、

人は無力だ。






山を、あるいは野を歩いていて、

もしもそれは美しい花があったなら、

一体どうすればいいのだろう?


ただただ見とれるか、

それとも摘んでしまおうとするのか、

ひたすら絵筆を走らせるか。










画家が、愛する妻や美しい女性を描く。

今でこそそんな絵は珍しいが、

以前は、とくに西欧ではわりとよくあった話だ。


たいしたものだと、

素直に感心する。


僕なら絶対に描かないな、笑。

描けないからだ。

どんな筆捌きをもってしても、

どんなに柔らかい線を描こうとも、

目の前の生身の人間に叶うはずがない。


自分の技術の至らなさと、

美しいと思った人を画面の中で台無しにしてしまったことで、

二重につらい思いをするに違いない。













山を、あるいは野を歩いていて、

もしもそれは美しい花があったなら、

一体どうすればいいのだろう?



ただただ見とれるか、

それとも摘んでしまおうとするのか、

ひたすら絵筆を走らせるか。








摘むなんてできまい。

絵筆なんて走るまい。

何もできまい。


きっとただただ無力なのだ。





まるで童話でも読むかのように、

一日ぼんやりとしていた今日。

体調が悪いわけではないが、

何故かずっとそんなことを想像していた。






久々に袖を通したスーツの肩に舞い降りたのは、

真っ白な雪。

あれ。

昨日のはずでは無かったかね、笑。














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無題
美しい花があったとき、やはり足が止まってしまいますね。その美しい瞬間を残しておきたいと、つい写真をとってしまいます。絵でもかけたらなぁと思う事もしばしば......
ちなみに桜の花とドングリは拾った事あります。

kunpu 2008/01/22(Tue)14:26:43 編集
冬の花
素敵ですね。こんな形で残してもらえた花は幸せだと思います。
sada 2008/01/22(Tue)23:04:43 編集
無題
明日も雪降るらしいですよ!

綺麗な花も雪化粧でさらに綺麗になりますね…全然上手くないですね笑
バーボン 2008/01/23(Wed)00:13:08 編集
無題
>kunpuさん
写真いいですね!
桜はいい!咲く前も散った後も大好きです。

>sadaさん
花にはかないません。。。
でも何とかしたいと思ってしまうんですよね、笑。

>バーボンくん
自分で完結しないでよ、笑。
うん、まぁ上手くないかな、笑!
雪降ってますよ~!
americoma 2008/01/23(Wed)08:46:32 編集
花の命は短いらしい
目の前の生身の人間に叶うはずがない。

↑存在するものを存在するがままに描くのなら
かなうはずないかもしれないね。
画家たちは、存在しない、目に見えないものも描いてるんだろうねぇ。
8つか 2008/01/23(Wed)14:09:10 編集
無題
>8つか
一体何を描くのかね。
形にすると安っぽくなると感じるのは、
きっと僕の成熟度の問題でしょう。
いつか描けるのかな。
americoma 2008/01/23(Wed)21:45:00 編集
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自分自身興味津々。


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崇拝しております。

休日は近所のタリーズで
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