その火は何処へ

僕はタバコを吸う。

体に悪いよなぁ、なんて思いながら吸い続ける意思は堅い、笑。



12mgのマールボロを、規則正しく1日1箱。

今時の感覚から言えばヘビースモーカーの部類だ。

周囲の人に対する受動的喫煙を指摘されれば返す言葉も無いが、

基本的に、わきまえさえあれば吸うのは自由だし、吸いたくなくなるまで吸うと思う。

正直、何でもかんでも健康志向の風潮には嫌気もさす。

体に悪いモノやコトってのは大抵美味であり、快感なのだ。




だから誰がタバコを吸おうがやめようがそれはその人の勝手だ。

ただしそのマナーはとても気にしているし、気になる。






人にマナーを説くほどマナーのある人間では無いが、

自分以外のことを考えていない人間があまりにも多い気がする。

流石にこれだけの嫌煙＆禁煙ブーム(？)の世の中、

喫煙エリア以外でタバコを吸う人はほとんどいないし、

路上喫煙をする人もずいぶん減ったように思う。



僕が今一番気になるのは、クルマを運転している人間の喫煙だ。

車内に煙が充満するから窓を開けて吸う、それは構わない。

後ろをバイクが走ろうと、気にせずその灰を風の中へ落とす、

まぁ仕方ないことなのかも知れない。



だがそのタバコを窓から投げ捨てる奴はどうにも許せない。

モラルの欠如した、頭の弱い人間としか思えない。



火のついたタバコが万が一僕に当たったところで、一瞬熱いだけ。

別に爆発するわけでもないし、おそらくなんでもない。


ただ聞きたいのだ。

ものを投げ捨てて走るって、一体どういう神経ですか！？

しかも、火がついてるのにね。


クルマに灰皿があるだろう。

無いなら灰皿を付ければいい。

それが嫌なら吸わなきゃいいだろ。



別に、いかにもそういうコトしそうな兄ちゃんや姉ちゃんだけじゃない。

運転の危ない爺さんも捨てる。

子供を乗せた若いパパも平気で放り投げる。

驚くほど多くの人が当たり前に路上にタバコを放っていくのだ。




それがカッコイイと思っているのか？

それとも捨てたあとのことを想像できないほど馬鹿なのか？

そのタバコが消えてなくなると思うか？


一体誰が拾うと思ってるのだろう。

捨てた奴以外の誰かが、そのゴミを片付けるんだぞ。

自分のゴミを処理できない人間のせいで、

自分以外のゴミを処理する人間が必要になるんだ。



タバコが吸いたければいくらでも吸えばいい。

ただしゴミは自分で何とかするのが笑えるくらい当たり前。



僕が火のついたタバコ拾ったら、

追いかけてその車内に投げ入れてやろうか。



「五輪前の中国では～」な～んて言ってられないね。

日本もこのアリサマだ。

がっかりだ。