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道の両脇の溶岩は、
ついさっきまで赤く燃えていたかのような有機的な曲線を保ち、
そしてそのまま石になっていた。
ところどころ生える草木は、
内陸に進むにつれやがてその面積を広げ、あたりは草原となる。
目の覚めるような青い空、青い海。
不気味な存在感を放つ黒い大地。
風になびく一面の緑。
この土地の色はとても鮮やかで、強い。
車は島の中央付近をどんどん登っていく。
目指すはハワイ最高峰、マウナ・ケアだ。
マウナ・ケアとは、ハワイ語で「白い山」。
標高4,205mのこの山は、ハワイと言えど冠雪するのだ。
あまりにもなだらかなその斜面のお陰で、登山は全行程四駆で行くことが可能だ。
しかしながら富士山よりも高い山なのだということは、
山頂付近のビジターセンターで休憩のために下車した時に実感。。。
そこはもう雲の中。
細かい水滴が辺りを覆いつくし、時折り体が飛ばされるかのような突風が吹き荒れる。
ダウンジャケットを着ていても体が震える。
昼頃コナのホテルを発った僕らのビジターセンター出発は夕方5時頃。
一気に山頂を目指したのだが、
山頂目前というところでレンジャー隊の命令で引き返すことに。。。
30m/sという山頂付近の暴風がその理由だった。
人間が飛ばされることは無いが、そこそこの大きさの岩石が飛んで危ないのだ。
そんな訳で、山頂のすぐ下でむかえたサンセット。
pic 8 : マウナ・ケア山頂付近から南側の眺望
刻一刻と色を変える美しい大地。
雲によって一面が金色に輝く西の空。
グランドキャニオンとはまた違う、感動的な光景だった。
ただ、興奮してあちこちで写真を撮っていると、結構苦しい。
写真の付近でおおよそ標高3,900m~4,000m。
酸素が明らかに薄いんだな。笑うとつらいんだ、笑。
極寒の気温や突風に耐えて、星空も見上げた。
ちょうど満月が近づいていたあの日は、
月のせいで他の星が見えにくくなってしまったのだけど、
その月だって東京のものとはまったく違った。
周辺を照らすものなど一切無いのに、
道や、山肌や、人の表情が良く見える。
自分にはっきりとした影がついてくる。
月明かりって、こんなに明るいものなのか。僕は驚いた。
ちょっぴり感動的でロマンチックな夜を過ごして、僕らはホテルへ出発。
シャワー浴びてアロハ着て、ホテルのベランダでビールを、、、なんて、
本当にこの後そうなるのかと疑いたくなるくらい、あまりにも寒い世界。。。
まぁ、ちゃんとそうなったけどね、笑!
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行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。