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実はコレ、僕の愛読書。
とは言え漫画ですが、笑。
漫画やアニメが日本発の一大文化であるとか、
それがもはや娯楽を超えて芸術の域であるとかいう声もあるらしい。
が、その辺の話には昔から全然興味が無く、
漫画は昔から漫画でしかないと思っているし、
娯楽と芸術の境目を気にするのは漫画家ではなく評論家だ。
ここで僕が言える唯一のことは、
漫画から得られるものも少なからずあるということだ。
もっとも、
通勤電車で漫画雑誌を必死に読んでいるサラリーマンを見て
何だか悲しくなるのも昔からだが、、、笑。
このバガボンドというのは、
吉川英治著「宮本武蔵」を原作にしたコミックで、
主役は勿論宮本武蔵と佐々木小次郎だ。
宮本村の悪ガキだった武蔵が、
富と名声のために関が原へ赴く辺りから話は始まる。
流浪の身となり武者修行に出る武蔵は、
道中出会う剣の達人や僧侶によって大きく成長してゆくのである。
物心ついた時から、絵を描くのが大好きだった。
文字通り一日中絵を描きまくっていて、
兄の通った絵画教室に親が通わせてくれなかったくらいだ。
結果的に、習わなくて良かったと思ってはいるが。
友達やその親に、
「才能があるんだねぇ」などと言われるようになって、
絵を描くのがあまり好きではなくなった。
たぶん自分なりに勉強や工夫を重ねていて、
妙なプライドがあったのだろう。
何だか自慢げな文章になってしまって嫌だが、
実は結構勉強ができた方だと思う。
特に中学の頃はそれが楽しくて、
高校受験の頃の偏差値は70を軽く越えていた。
でもそうやって入った難関高校では、
僕よりも勉強のできる人間が山ほどいたのだった。
反抗が生き甲斐の青春時代だ。
全体の流れに逆らうのに必死だったような気がする。
流されたくない一心で、
高校生なりに自分の生き方を模索した時、
心に突然蘇ってきたのは絵を描くことであった。
あの頃の僕にとって、
絵は周囲を驚かし、
僕を僕たらしめる、
切れ味鋭い刀だったのだ。
それを振り回すことで、
僕は僕の居場所を確保しようとした。
散々に人を斬り続ける日々に、武蔵は思い悩む。
殺し合いの螺旋を登り続けた先に、一体何があるのか。
ある日自分が斬られることがあれば、それで終わりなのだろうか。
絵も然り。
自分の絵を振りかざしても、人の絵を中傷しても、
自分の絵は一向に上手くならないのだ。
自分の絵をいい絵にするには、
自分と向き合う他にいい手立ては無いと知った。
いつからか、バガボンドを知り、
これを読み始めた。
いつからか、宮本武蔵というキャラクターに、
自分なりの共感が持てるようになっていた。
刀は刀でしかなく、
それは人を斬るためだけに存在する。
力を入れれば入れるほど、
殺意や邪念がその体を硬くし、
刃はその切れ味を失ってゆくのだそうだ。
無心で振るう刀は強く、そして柔らかい。
ただひたすらに柔らかく、
周囲の空気と同化せんばかりに優しく柔らかくなった時、
刀は、人は、一体どうなるのか。
間もなく宮本武蔵はこれを知るはずだ。
絵も絵でしかなく、それ以上でも以下でもない。
描き続けた先に何があるのか知る由も無い。
しかし強く感じるのは、
絵を描くことで自分なりの成長を遂げられるのではないかという、
僕が得意の根拠の無い確信と、
とにかく描かなければならないという、
半ば脅迫観念のような思い。
仕事というのはあくまでも生活の手段であって、
バイクというのはただの遊びだ。
絵は、絵だけはそうではないのだ。
好きな時に好きなだけ絵を描くことが許された大学時代。
卒業して4年半が経つ。
前職で叶えられなかった仕事と制作の両立。
今度こそ叶えよう。
「仕事をしながら絵を描く」という生活スタイルの確立。
これこそが僕の2008年の課題だ。
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americoma
性別:
男性
自己紹介:
人 魂 で
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
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