a walk

最近太った気がする。

彼女の食べ切れなかったご飯を食べたり、

一緒にケーキを買ったり。

あぁ、男ってこうやって太っていくのだ。笑



年明けからあまりにも忙しくて、

ジムに行けるような時間には帰れない。

1フロア上の社内コンビニで夕食を済ませて、

睡眠時間も極端に少ない。

そういうのも、太る要因になり得るらしい。



効率的に体を絞るには、歩くのが一番いいらしい。

ちょっと息が上がるくらいのスピードで30分歩き続ける。

そうすると体内の脂肪が12時間燃焼し続けるそうだ。



以前から歩きたいと思っていた。

体を絞りたいというより、体を動かしたい。

いつもビューエルで素通りしてしまう近所を、

ゆっくり散策してみたい。





昨日の夜、

買ったばかりのナイキのジョギングシューズに靴紐を通し、

iPod nanoが入るポケットのついたジャージを着て外へ出た。

いつもは融通の利かない革靴。休日はRed Wingのエンジニア。

最新のジョギングシューズってなんて軽いのだろう。

まるでスポンジのように弾力のあるソールにわくわくしながら、

僕は早足で歩き出した。






西武池袋線の線路をわたって、母校の小中学校の前を通る。

大泉学園駅へ向かう、9年間歩いた通学路。

この道、もっと広くて長いと思っていたが、改めて見ると実に細い道路だった。


区画整理で当時の面影のない駅をわたって、

以前住んでいた西大泉へ向かった。



小遣いを握り締めては通った模型屋は、今もそのままだった。

プラモデルはみんな埃をかぶっていたが、小さな店は宝の山だった。


七五三のお祝いをした諏訪神社。

異様な佇まいの神主さんに絶叫したらしい。


その先に、いつも夏祭りにいった小さな神社。

何ていう神社だったか。。


子供の頃のかかりつけの医者、友達と走った道。

そして、昔住んでいた自宅。


僕にとって世界の全てだった公園の砂場は、今も残っていた。



駅にして2駅ほど歩いたか。

帰りは関越自動車道の下を、ランニングを織り交ぜて戻ってきた。









初めて自転車に乗ったあの道、

友達と歩いたあの道、

家が増えたり、跡形も無く区画整理されたところもあったけど、

意外にも、殆どの場所が当時のままだった。

懐かしい。



時折り何かがこみ上げそうになるのを抑えながら帰宅した。

2時間経っていた。

体は汗だくだ。



普段使わない筋肉を使ったらしい、

体が少し痛む。


でも今、

言葉にならない爽快感で、僕の心はいっぱいだ。