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先週、中学時代の同窓会に参加した。
日中はプルデンシャルで「フライング」の勉強。
夕方神田を出て、久しぶりに東京を歩いた。
リクルート退職がずいぶん昔のことのように感じられるが、
まだ2週間しか経っていない。
あの猛烈に忙しい日々の2週間と比べて、
なんと悠長な時間の流れだろうか。
夕方あても無く丸の内を散策するなんて、2週間前の僕には想像も出来なかったことだ。
丸の内OAZOの本屋で本を読み漁った。
主に上階にある輸入の美術書だ。
パラパラめくっているだけで気持ちが興奮した。
外に出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。
イルミネーションの遥か遠くに輝くグラントウキョウは、
キラキラしてとても綺麗だった。
あの巨大なビルの中に、夜通し仕事をした仲間が大勢いる。
みんな元気でやってるだろうか、
思えばずいぶんいい環境で仕事をさせてもらった、
そんな事を思いながら、僕は同窓会に向かった。
10人程度の小さな同窓会は、
同級生が勤めるカフェで開かれていた(ふらふらしていて遅刻しました。笑)。
仲間が集えば、時間なんてあっという間に飛び越えてしまう。
誰がどんな仕事をしていようと、当時の関係は変わらなくて、
だから僕は、わりとデカイ態度でそこにいた。
友人達は、外資の企業でバリバリ働いていたり、
医者になって過酷な毎日を過ごしたり、商社で海外勤務したりと、
世間一般からすればやはりとんでもなく成功したものの部類として、
生き生きと過ごしている。
結婚し、子を産み、家を買う。
カフェには彼らの幸せが溢れかえっていた。
正直、少なからず違和感を感じてはいた。
彼らはいい奴で、本当に大好きだ。
でも、僕の過ごしてきたこの15年と彼らのそれとはあまりにも違う気がした。
高校生の時、勉強漬けに我慢ならなくて美大へ飛び込んだ。
高校生の時、勉強漬けを我慢して一流企業に就職したら、
僕は彼らと一緒に笑っていただろうか。
きっとそんなことは無かったと思う。
そもそも、高校生をやり直しても僕は間違いなく美大へ進学するだろう。
絵は趣味で描けばいいじゃないか。
美大受験を懇願した当初、親にはそう言われた。
でもなぜか、それでは納得のいかない自分がいて、僕は美大に行った。
自分で確かめたいのだ。
それは失敗だよ、とか、それは回り道だよ、それは苦労するよ、とか。
そう言われても、いかにもそれが正論のようであっても、
自分で確かめたい性分。
理屈や理論では僕は動かない。
目の前のリアルな事実と感情があって、初めて理論が必要になると思っている。
ハーレーのディーラーで働くなんて、正直誰にでもできること。
必要なのは普通免許と大型二輪免許くらいなものだ。
でもそこで得たものはきっとすごく大切なものだし、
僕の得たそれを同級生の彼らは持っていない。
そのことが、違和感を感じる僕を励ましていた。
ハーレー屋時代のお客さんと飲んだのは、同窓会の翌日のこと。
以前も飲んだことがあるが、2年くらい前の話だ。
1歳年下の彼は、とある相談を持ちかけてきた。
彼がmixiに書く前バラすわけにはいかないので詳細は伏せるが、
最終的に僕に相談してから決断しようと思ってくれていたらしい。
2年間ろくに連絡も取っていなかったのに、なんて幸せなことだろうか。
僕が僕なりの考えを伝えると、
「ですよね、そうします!」
彼はスッキリした表情でそう笑っていた。
僕の持っているビューエルS1の派生モデルであるS1Wに乗る彼は、
とんでもない愛情とお金をバイクにつぎ込み、
見たことの無いようなカスタムを愛車に施している。
自分で輸入や改造までしてしまうそのノウハウは、
僕にとってはただただ頼りになる存在。
そんな彼は、かつて僕が先導したツーリングで「走る」楽しさに目覚め、
だから僕のことを師匠だと言ってくれた。
残念ながら僕は走りのテクニックもカスタムの知識も持ち合わせていないが、
そう思ってもらえているのなら、それは大変ありがたいと思う。
「去年スキー場で大怪我をして、生命保険大事だなって思いました。
だから営業してくださいね。」
僕の転職をブログで知った彼は、最初のビールで乾杯するなりそう切り出した。
営業活動の中で友人知人を失うこともある、
そのくらい保険営業は嫌われるし、断られる度にへこんでいるようでは務まらない。
そんな話ばかり聞かされている僕にとって、
とても驚きで、かつ心の支えにもなるような一言だった。
自分の歩んだ道に懐疑的になった1日。
いやいや、これで大丈夫だと確信した1日。
2年も会っていないお客さんが僕を大切にしてくれている。
酔ったからか、
不覚にも帰り道涙がこぼれた。
ずっと修理していなかった僕のビューエルは、
来週から1週間かけて、HD調布で修理されることになっている。
暖かくなったら彼や他のお客さんと走り回ろうと思う。
たくさんのお客さんに会いに、東村山店にも遊びに行こうと思う。
待ち遠しい。
夕方神田を出て、久しぶりに東京を歩いた。
リクルート退職がずいぶん昔のことのように感じられるが、
まだ2週間しか経っていない。
あの猛烈に忙しい日々の2週間と比べて、
なんと悠長な時間の流れだろうか。
夕方あても無く丸の内を散策するなんて、2週間前の僕には想像も出来なかったことだ。
丸の内OAZOの本屋で本を読み漁った。
主に上階にある輸入の美術書だ。
パラパラめくっているだけで気持ちが興奮した。
外に出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。
イルミネーションの遥か遠くに輝くグラントウキョウは、
キラキラしてとても綺麗だった。
あの巨大なビルの中に、夜通し仕事をした仲間が大勢いる。
みんな元気でやってるだろうか、
思えばずいぶんいい環境で仕事をさせてもらった、
そんな事を思いながら、僕は同窓会に向かった。
10人程度の小さな同窓会は、
同級生が勤めるカフェで開かれていた(ふらふらしていて遅刻しました。笑)。
仲間が集えば、時間なんてあっという間に飛び越えてしまう。
誰がどんな仕事をしていようと、当時の関係は変わらなくて、
だから僕は、わりとデカイ態度でそこにいた。
友人達は、外資の企業でバリバリ働いていたり、
医者になって過酷な毎日を過ごしたり、商社で海外勤務したりと、
世間一般からすればやはりとんでもなく成功したものの部類として、
生き生きと過ごしている。
結婚し、子を産み、家を買う。
カフェには彼らの幸せが溢れかえっていた。
正直、少なからず違和感を感じてはいた。
彼らはいい奴で、本当に大好きだ。
でも、僕の過ごしてきたこの15年と彼らのそれとはあまりにも違う気がした。
高校生の時、勉強漬けに我慢ならなくて美大へ飛び込んだ。
高校生の時、勉強漬けを我慢して一流企業に就職したら、
僕は彼らと一緒に笑っていただろうか。
きっとそんなことは無かったと思う。
そもそも、高校生をやり直しても僕は間違いなく美大へ進学するだろう。
絵は趣味で描けばいいじゃないか。
美大受験を懇願した当初、親にはそう言われた。
でもなぜか、それでは納得のいかない自分がいて、僕は美大に行った。
自分で確かめたいのだ。
それは失敗だよ、とか、それは回り道だよ、それは苦労するよ、とか。
そう言われても、いかにもそれが正論のようであっても、
自分で確かめたい性分。
理屈や理論では僕は動かない。
目の前のリアルな事実と感情があって、初めて理論が必要になると思っている。
ハーレーのディーラーで働くなんて、正直誰にでもできること。
必要なのは普通免許と大型二輪免許くらいなものだ。
でもそこで得たものはきっとすごく大切なものだし、
僕の得たそれを同級生の彼らは持っていない。
そのことが、違和感を感じる僕を励ましていた。
ハーレー屋時代のお客さんと飲んだのは、同窓会の翌日のこと。
以前も飲んだことがあるが、2年くらい前の話だ。
1歳年下の彼は、とある相談を持ちかけてきた。
彼がmixiに書く前バラすわけにはいかないので詳細は伏せるが、
最終的に僕に相談してから決断しようと思ってくれていたらしい。
2年間ろくに連絡も取っていなかったのに、なんて幸せなことだろうか。
僕が僕なりの考えを伝えると、
「ですよね、そうします!」
彼はスッキリした表情でそう笑っていた。
僕の持っているビューエルS1の派生モデルであるS1Wに乗る彼は、
とんでもない愛情とお金をバイクにつぎ込み、
見たことの無いようなカスタムを愛車に施している。
自分で輸入や改造までしてしまうそのノウハウは、
僕にとってはただただ頼りになる存在。
そんな彼は、かつて僕が先導したツーリングで「走る」楽しさに目覚め、
だから僕のことを師匠だと言ってくれた。
残念ながら僕は走りのテクニックもカスタムの知識も持ち合わせていないが、
そう思ってもらえているのなら、それは大変ありがたいと思う。
「去年スキー場で大怪我をして、生命保険大事だなって思いました。
だから営業してくださいね。」
僕の転職をブログで知った彼は、最初のビールで乾杯するなりそう切り出した。
営業活動の中で友人知人を失うこともある、
そのくらい保険営業は嫌われるし、断られる度にへこんでいるようでは務まらない。
そんな話ばかり聞かされている僕にとって、
とても驚きで、かつ心の支えにもなるような一言だった。
自分の歩んだ道に懐疑的になった1日。
いやいや、これで大丈夫だと確信した1日。
2年も会っていないお客さんが僕を大切にしてくれている。
酔ったからか、
不覚にも帰り道涙がこぼれた。
ずっと修理していなかった僕のビューエルは、
来週から1週間かけて、HD調布で修理されることになっている。
暖かくなったら彼や他のお客さんと走り回ろうと思う。
たくさんのお客さんに会いに、東村山店にも遊びに行こうと思う。
待ち遠しい。
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p r o f i l e
HN:
americoma
性別:
男性
自己紹介:
人 魂 で
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
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