Yesterdays

「捨て曲」の多いこの2枚同時リリースのアルバムが、

曲が厳選された1枚のアルバムだったならば、

ロック史に燦然と輝く名盤となっていたに違いない。




そう評されるのは、

GUNS & ROSESの1991年のアルバム「Use Your Illusion Ⅰ&Ⅱ」。

確かに微妙なレベルのトラックは多いと思うが、

毒々しいまでのロックン・ロールが聴こえてくるのもまた事実。

メガヒットを記録したこのアルバムは、やはり名盤の類のものなんだろう。








外に出るようになって、あっという間に4日が過ぎた。

理想と現実のギャップも感じるし、

世界はそんなに甘いものではない。




どれだけその人のためと信じても、

その気持ちは電話のアポイントだけで伝わるものではない。

世間一般に認知されている「生命保険」は

難しくて理解できないものであり、

「保険の営業」なんていうものは、

面倒で、しつこくて、無理矢理契約させる、

そんなイメージでしかないのかもしれない。未だに。




戦後日本の生命保険業界が自ら作り上げたこの悪しきイメージによって、

人に会い、

保険の必要性や将来の死と向き合ってもらうことは困難を極める。


もちろん、それが僕の遣り甲斐や使命感にもなってはいるのだが。








GUNS & ROSESのアルバム「Use Your Illusion Ⅱ」の収録曲、

「Yesterdays」。

春の到来を感じる暖かい帰り道に、

ミドルテンポの柔らかいリフが心地よかった。



少し孤独で切なくて、でも勇気付けられるような歌詞が大好きだ。





「Yesterdays got nothing for me」。


何度も繰り返されるサビの台詞。


「過去は僕に何も与えてくれなかった」という意味だと思っていた。


今日、初めて違う意味だと感じた。


「これから起こることが、自分を育んでくれる」のだと、そう聞こえた。






この仕事の厳しさと、

そしてその先の幸せを、

なんとなく感じる夜だった。


たかだか4日の経験でも、

十分に感じられる夜だった。