a business on a private

常に不安と隣り合わせの仕事である。

生命保険という、目に見えないものを扱う。

それは、誰にもきっと大切なものとなり得る、重要なものでもある。




生命保険とは何なのかわからぬまま、

どちらかといえばマイナスのイメージを持ったまま、毎月支払いをする人は少なくない。


その人の誤解を解くために、

将来の不安を解消するきっかけを作るために、

そしてその人に安心してもらうために、

僕は人に会い、生命保険とは何なのかを伝える。


契約するか否かはその人が決めること。

僕の仕事は、その人に自分自身を見つめてもらうことだ。






どんなにいい話をしようと、

それがどんなに相手にとって大切な機会になろうと、

会う人がいなければ何も始まらない。






1ヵ月後、僕は誰と会い、どんな話をしているのだろう。

その時の僕は、いったいどんなことを考えているだろう。




不安と隣り合わせの仕事だ。

自分次第でどうにでもなるような、しかしその先の未来は決まっているような、

宙を漂うような不安と、常に付き合い続けて過ごすのだろう。








フレックス制で非常に自由な前職ではあったが、

今と比べれば実に縛られた「仕事」であったとも思う。


会社を出れば仕事を忘れることもできたし、

そもそも給料は会社から貰っている感覚だ。






今、完全な自由の下に僕はいる。

どの日を休みにしようと、どこでどんな風に仕事をしようと、

基本的には完全な自由だ。

給料は会社から貰うのではない。自分で生み出すのだ。



だから、全てが仕事でもある。

僕のような人間の場合、全て仕事だと考えられる。





人として経験と徳を積み重ね、

それが新たな出会いを呼び、自分の生きる糧ともなるのなら、

週末も、どの瞬間も、仕事になり得る。





今、

僕の中で、仕事とプライベートの垣根は溶けてなくなりつつある。

大きな不安を抱えた毎日ではあるが、

垣根が溶け出したことは幸せに思う。

プライベートがなくなるのではない。

仕事が仕事でなくなるのだと思えるから。






今日はハーレー屋時代のお客さんの自宅に伺った。

ちびっこも、いつの間にか大きくなっていた。

同い年の彼も、そして彼のご夫人も、変わらず元気そうであった。



バイクの話をしたり、保険の話をしたり。

懐かしくて、そして幸せな時間。


それが仕事なのかプライベートなのか、どちらかよくわからない。

どちらでもいいのだと思う。

それがみんなにとってプラスになるのであれば。








バイクの話をしていたので、バイクに乗りたくなった。

夕方、2週間ぶりにビューエルを引っ張り出してタリーズへ向かった。



風が生暖かい。

いつの間にか、走りのシーズン到来だ。