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「NIKKO IS NIPPON」
ある種鮮烈なこのキャッチコピーを、
みなさんどこかでご覧になっただろうか。
日本有数の遺産である東照宮を有する日光が、
地元PRに使用するストレートなコピーだ。
ある意味で間違っているが、
ある意味で正しいのかもしれない。
日光には東照宮という歴史的建造物があり、
それはどうやら徳川家康と関係があり、
つまりは江戸時代のものなのだろう、
ということは日本人の殆ど全てが知っているだろう。
それはしごく当たり前のことのように思えるが、
京都の清水寺をいつ誰が建立したか、
奈良の東大寺はどうだったかを思い返してみれば、
東照宮がいかに有名な建造物であるかを推察するのは難しいことではない。
NIKKO IS NIPPON.
日本の全てが日光にあるわけではない。
日光に足を運んだからといって日本を理解できるわけでもない。
NIKKO IS NIPPON.
それは間違いなく日本の伝統技法の結晶。
日光では、東照宮では、
日本の歴史上稀にみるような伝統技法の一つの結実を見ることができる。

徳川家康を祀る東照宮は、
3代将軍家光によって、関東一円を見渡せるようにと日光に建てられた。
その毒々しいまでの装飾を美しいと思うかどうかは
正直好き嫌いが分かれるところだと思うが、
その技術の高さは一見の、いや再見の価値がある。

正確に組まれた無数の柱。
幾重にも重なる伝統的文様の数々と、
幾多に連なる阿吽の龍。
細部にまで及ぶ狂おしいほど手の込んだ作業の集積を前に、
開いた口が塞がらない。

僕が東照宮を好きなわけは、
それが職人によって造られたものだからだ。
彫られた龍に、描かれた鳳凰に何かを見出そうとした、
そうした芸術家のてによるものではない。
龍を彫ることに、鳳凰を描くことにプライドを持った、
単にそれだけの職人達がやってのけた仕事だ。
徳川家の圧倒的な権力と財力のもと、
たったの1年半で建築されたというこの東照宮で、
いったいどれだけの職人がその技を競ったことだろう。
そこには難解な主義主張も、不可思議な思想も一切無い。
自らの腕にプライドをもった職人達の気概が漂うのみなのだ。

なんて毒々しいのだろうか。
徳川家の力を誇示するには十分な濃度を持った小さな建築。
巨大な墓所を建造するよりはるかに強力で効果的な、
小さくて手の込んだ建築。
その方法がまた日本的で素晴らしいと、個人的に思う。
自然の美を駆逐するような、
強烈な色と形に包まれた黄金の宮だったであろう東照宮。
400年の時を超えて、
杉の巨木に囲まれた東照宮は、
森とひとつになったかのような優しい美しさに満ちている。

NIKKO IS NIPPON.
行ったことがない人などほとんどいないと思うが、
1日かけてじっくり見てもらいたいと思う。
これこそが日本の職人気質のひとつの到達点である。
日光こそ日本なのだ。
みなさんどこかでご覧になっただろうか。
日本有数の遺産である東照宮を有する日光が、
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ある意味で間違っているが、
ある意味で正しいのかもしれない。
日光には東照宮という歴史的建造物があり、
それはどうやら徳川家康と関係があり、
つまりは江戸時代のものなのだろう、
ということは日本人の殆ど全てが知っているだろう。
それはしごく当たり前のことのように思えるが、
京都の清水寺をいつ誰が建立したか、
奈良の東大寺はどうだったかを思い返してみれば、
東照宮がいかに有名な建造物であるかを推察するのは難しいことではない。
NIKKO IS NIPPON.
日本の全てが日光にあるわけではない。
日光に足を運んだからといって日本を理解できるわけでもない。
NIKKO IS NIPPON.
それは間違いなく日本の伝統技法の結晶。
日光では、東照宮では、
日本の歴史上稀にみるような伝統技法の一つの結実を見ることができる。
徳川家康を祀る東照宮は、
3代将軍家光によって、関東一円を見渡せるようにと日光に建てられた。
その毒々しいまでの装飾を美しいと思うかどうかは
正直好き嫌いが分かれるところだと思うが、
その技術の高さは一見の、いや再見の価値がある。
正確に組まれた無数の柱。
幾重にも重なる伝統的文様の数々と、
幾多に連なる阿吽の龍。
細部にまで及ぶ狂おしいほど手の込んだ作業の集積を前に、
開いた口が塞がらない。
僕が東照宮を好きなわけは、
それが職人によって造られたものだからだ。
彫られた龍に、描かれた鳳凰に何かを見出そうとした、
そうした芸術家のてによるものではない。
龍を彫ることに、鳳凰を描くことにプライドを持った、
単にそれだけの職人達がやってのけた仕事だ。
徳川家の圧倒的な権力と財力のもと、
たったの1年半で建築されたというこの東照宮で、
いったいどれだけの職人がその技を競ったことだろう。
そこには難解な主義主張も、不可思議な思想も一切無い。
自らの腕にプライドをもった職人達の気概が漂うのみなのだ。
なんて毒々しいのだろうか。
徳川家の力を誇示するには十分な濃度を持った小さな建築。
巨大な墓所を建造するよりはるかに強力で効果的な、
小さくて手の込んだ建築。
その方法がまた日本的で素晴らしいと、個人的に思う。
自然の美を駆逐するような、
強烈な色と形に包まれた黄金の宮だったであろう東照宮。
400年の時を超えて、
杉の巨木に囲まれた東照宮は、
森とひとつになったかのような優しい美しさに満ちている。
NIKKO IS NIPPON.
行ったことがない人などほとんどいないと思うが、
1日かけてじっくり見てもらいたいと思う。
これこそが日本の職人気質のひとつの到達点である。
日光こそ日本なのだ。
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[03/16 americoma]
[03/15 よっし~]
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c a t e g o r y
p r o f i l e
HN:
americoma
性別:
男性
自己紹介:
人 魂 で
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
行 く 気 散 じ や
夏 野 原
アメリカと日本、
そしてそれぞれの文化を
こよなく愛し、
その矛盾する感覚に
自分自身興味津々。
1996 BUELL S1
僕の頼もしい愛車。
葛飾北斎と
MOTLEY CRUEを
崇拝しております。
休日は近所のタリーズで
絵を描いたり、
雑誌読んだり、
人間観察したり、
考え事したり、
何もしなかったり。
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