ア ン テ ナ

出てきたのは、松坂と岡島の話だった。

メジャーリーグ、ボストン・レッドソックスで

本場のスラッガーを鮮やかに討ち取る彼らだが、

2人への期待や、彼らの到達しなければならないところは同じではない。


素質や能力によって期待値は変わるものだし、

だからこそ契約金も年俸も異なる。



今僕のいる会社では、自分の目標を半期ごとに掲げる。

それを振り返り、給料が変わり、次の半期の目標を決める。

それらは全て上長であるマネージャーと相談しながら進めるのだが、

その時にそんな話をされた。



期待はされているが、それなりのことをやってのけたが、

期待値が大きければ結果は相対的に小さくなってしまう。

僕にとっては悔しいことだ。




この2ヶ月、訳もわからずに突き進んできて、

その姿は決して綺麗ではなく、無駄も多かった。

でも無我夢中でこなし続けた日々のお陰で、

今の僕は必要と無駄を、そして物事の順序を把握できるようになった。

次の半期に賭けよう。

チャンスはいつまでもあるものではない。





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思った以上に躍進したバラク・オバマ氏の姿が目立つ

アメリカ・民主党の大統領候補者争いだが、

時に見苦しい誹謗中傷が行き交う。

物事全てに対して熱狂的な国民性は僕の想像を超えているが、

今回槍玉に挙げられたのは、

オバマ氏が師と仰ぐライト牧師の過去の発言だ。

2001年の同時多発テロ直後に、

「我々は広島や長崎で、テロで死傷した数千人をはるかに超える

多数の人々に対して原爆を落とした。」

「海外で行ってきたことが米国で起きただけなのに怒っている」

などと述べたとされる。

そしてこの発言や彼の存在が、

今後の代表選に大きく影響を及ぼす可能性があるという。


そういえば日本でも問題発言はたびたび世論を沸騰させてきた。

「原爆を落とされたから太平洋戦争が終わった」とか、

「日本は天皇中心の神道国家だ」とか、

いろんな大臣や首相が謝罪を重ねてきたように思う。



彼らを悪く言うのは簡単であるが、

これらの発言が前後の脈絡を無視してすくい上げた

「大局的な話の中の一節」であることを忘れてはならないし、

情報を得る僕らももっと客観的に現実や史実を捉えることが必要ではないかな。


人が亡くなるのは悲しいことで、

歴史に「たられば」は不要であるが、

客観的事実としてさっきのような話は的外れではないはずだ。


メディアというのはその効果を狙って作られるものだ。

失言が出るより先に、失言を出させることが決まっているようなもの。

それ以上の事実関係を正しく知るためにも、

常にアンテナは伸ばしていなければならない、ひとりのオトナとして。



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突然に訪れた感のある、春の気配。

暖かい風に心が躍る。


空冷エンジンのビューエルに冬の寒さは心地いいが、

路面温度が低いから、走り回るには不安だ。


そろそろあちこちの峠道で、

優美な曲線めがけて突っ込める時期かな。


奥多摩、秩父、道志、伊豆。

あんまりそんなところばかり走ると、

DUCATIが欲しくなってくるな。